こんにちはYAMAです!
今回は、3Dペンを使って簡単な立体的な作品の作り方のコツや流れを紹介していきます。
前回はまず平面的な作品の作り方を紹介しましたが、今回はいよいよ3Dペンの本領を発揮する立体作品の作り方です!
少しコツを覚えれば、簡単な立体作品ならすぐに作れるようになると思います◎
今回も、実際に簡単な作品を作るプロセスを見せながら解説していくのでゆっくり見て行ってください。
「3Dペンの立体の作品ってこうやって作るんだね〜」って知ってもらえて、参考になれば幸いです。
立体作品を作る工程の動画解説も用意しましたのでそちらも参考にしてみてください◎
平面的な作品の作り方の記事はこちら
contents
使用している3Dペンはこちら!
3Dペンの基本的な使い方に関してはこちらの記事で解説しています◎
MYNT3Dプリンティング3Dペンの使い方!初心者向けに詳しく解説
YAMAが使用している3Dペンはこちら!今回もこちらを使って作品を作っていきます!
用意するもの
・3Dペン
・フィラメント
・ハサミ
・ペン
・コピー用紙(なければ他の用紙でもOk)
・トレーシングペーパー(コピー用紙と同じサイズだと便利)
・マスキングテープ
・カッターマット(用紙と同じサイズかそれ以上の物を推奨)
ちょい足しポイント
今回はひとまず文房具屋さんなどで手軽に手に入るトレーシングペーパーを使った方法で紹介していますが、トレーシングペーパーの代わりに、半透明のシリコンマットを使うととても作業が楽になります◎
大体2000円前後で手に入ると思います。
3Dペンで立体的な作品を作るときのコツや流れ
立体作品を作るにあたってのコツや流れをまずは紹介していきます!
3Dペンと言っても、なんでも一筆書きで作品が作れるというわけではありません。
作品によっては部品を作り分けて、組み上げていくというプロセスが必要です。
今回は、部品を作り分けて組み上げていく方法を解説していきます。
流れは大きく分けて4つ。以下の手順で作るのがオススメです。
立体作品を作るときの流れ
1、作りたい作品を分解して考える
2、簡単な設計図を用意する
3、パーツを平面で作る
4、パーツを接着して組み立てる
ここから詳しく見ていきましょう!
作りたい作品を分解して考える
まずは作りたい作品のイメージを紙に書いたり、画像を用意して具体的にイメージすると良いです◎
そこから、作りたい立体のイメージを明確にして、そのイメージを分解して考えます。
どんな部位・部品で構成されているかをよく考えてみましょう!
そうすることでスムーズに作品を作ることができます。
例えば、「滑り台」を作るならこんな感じで部位を分解して考えます。
簡単な設計図を用意する
どんな部品が必要かある程度わかったら、簡単で良いので設計図の下書きを作ってみましょう。
この下書きを3Dペンでなぞって部品を作るのが一番簡単な方法です。
まずは平面で部品を作り、その後に接着して立体へと組み立てていきます。
パーツを平面で作る
下書きができたら、カッターマットに下書きを載せて、さらにその上にトレーシングペーパーを載せます。
一周囲むようにマスキングテープで綺麗に留めましょう。そうすることで、ズレたりせず作業がしやすくなります。
(用紙とトレーシングペーパーが同じサイズだと留めるのも楽です◎)
このときトレーシングペーパーはできるだけ綺麗にピンと張った状態になるようにマスキングテープで留めましょう。理由としては、3Dペンでパーツを作っているときに熱でトレーシングペーパーが歪みにくくなるためです。トレーシングペーパーが歪むと作業がし辛くなったり、パーツが歪む原因にもなります。
準備ができたら、いよいよ3Dペンの登場!
下書きをなぞって、部品を一つづつ作っていきましょう!
↓パーツが全て完成!固まるまでの間、少し待ちましょう!
パーツを接着して組み立てる
パーツが一通り出来上がったら、トレーシングペーパーからパーツを剥がしていきましょう。
トレーシングペーパーは比較的パーツがくっ付きにくく剥がしやすいです◎
そして次にパーツ同士を接着して組み立てていきます。
3Dペンのパーツ同士は、簡単にくっつけることができます。
接着したい部品の片方に少しだけフィラメントを球状に出したりして、直後にもう片方の部品をくっ付けて固まるのを待てば接着は完了です。グルーガンのような感じで接着ができます◎
接着の作業は、フィラメントが冷めて固まるまでに行わなければいけないのでスピードが大切です。
↓まずは、球状にフィラメントを貯めるように出します。(見やすいように接着部は白のフィラメントを使っています)
↓素早く接着したいパーツを乗せて押さえます。このまま冷えて固まるまで十数秒待ちましょう。
↓接着完了!
慣れないうちは、接着をするときの3Dペンの温度を少し高くして(10度くらい)使うと良いです。
そうすることで、冷めるまでの時間を少し稼ぐことができます◎
作品「滑り台」の制作プロセス
ではここからは実際に作品を作っていく制作プロセスを紹介していきます!
今回は3Dペンで「滑り台」を作っていきます。
※先ほど紹介した手順と一部重複する箇所がありますがお許しください。
先ほどから登場しているこちらを作っていきます。
ゆっくりやっても30〜40分程度で作れます◎
今回は便宜上、わかりやすいように接着面は白いフィラメントを使っていきます。
↓ちなみに少々雑ですがこの程度のクオリティなら、慣れてくると10分前後で作れます◎
はじめは作品の完成度にこだわりすぎず、まずは気軽に作っていけるレベルでやってみましょう!
制作工程の動画解説はこちら!
滑り台を作る工程の動画解説を追加で用意しました!
よろしければ動画も参考にしてみてください◎
「滑り台」のパーツ構成をまずは考える
滑り台を作るにあたって大まかにどんな部位でできているか考えてみましょう!
ここを理解しておくとスムーズに作品が作れます。
今回作る滑り台も、こんな感じで大きく7つくらいの部位に別れています。
設計図にしてみるとこんな感じです。
確実に設計図を書いたほうが綺麗にできるのでオススメします。
(設計図の精度も完成度に結構影響するので、精度が高い作品を作りたい場合はしっかり作りましょう)
設計図をなぞりパーツを作成
↓まずは、カッターマットの上に設計図、その上にトレーシングペーパーを載せてマスキングテープで固定。
↓設計図をなぞりパーツを作っていきます
パーツが出来上がったら剥がして組み立てていく
パーツが冷めて固まったら、剥がしていきましょう!
いよいよ組み立てです!
まずは基盤と支柱を接着していきます
(見やすいように接着部は白のフィラメントを使っています)
次に、天板に柵を2つ付けていきます。
ひとつ目の柵がくっついて固まったら、2つ目を付けていきます。
2つ目もくっつきました◎
次に、滑るところと手すりを着けていきます。
パーツの幅が長いのでまずは3点ほど球状にフィラメントを出して、手すりを載せてくっ付けます。(仮付け)
↓こんな感じ。この時点では仮付けだと思ってください。
↓3点だけだと壊れやすいので、隙間を埋めるようにフィラメントをくっ付けて強固にします。
↓同様にもう片方の手すりも付けていきます。
次は、支柱に天板をくっ付けていきます。
↓まずは支柱の上部にフィラメンを球状にたっぷり出します
↓天板の底部中央にくっ付けます
床と水平になるように調整しながら、冷めて固まるのを待ちます。
お次は、はしごを付けていきましょう。
↓天板の部分に球状にフィラメントを2箇所出して、はしごをくっ付けます。
↓ある程度くっ付いたら、補強としてフィラメンを少し上から重ねて強度を持たせます。
これではしごの接着は完了です。
最後に滑るとこを接着していきましょう!
↓滑るところのパーツにフィラメントを多めに出していきます
↓天板にくっ付けます
↓ある程度くっ付いたら外側から補強としてフィラメントを足しましょう!
冷えて固まったら「滑り台」の完成です!
お疲れ様でした〜!
おまけで人も1体作ってみました。笑
↓滑り台に乗せてみます
かなり荒削りではありますが、これで大体30,40分くらいで作れちゃいます。
初級編なのでこれくらいでご勘弁くださいませ。汗
「作品雑だな!」とかいうクレームはくれぐれもしないでくださいね!!笑
まとめ:まずは初歩的な立体作品から練習してみる
今回紹介したレベルの作品なら、1、2時間練習すれば簡単に作れるようになると思います。
いきなりハイレベルな作品を作ろうとすると心が折れるので、まずは簡単なイメージから練習してコツをつかんでみてください◎
YAMA自身も最初はこのような作品を作りながら、少しづつコツを掴んで今に至ります。
3Dペンは慣れてくると色々な表現ができる楽しいツールです。今回紹介した以外の方法でも立体作品を作ることこともできます。それも後々紹介できたらと思います。
工夫次第で世界は広がるので楽しみながら、練習してみてください◎
最後まで読んでいただきありがとうございました!作品制作の参考になれば幸いです!
【おまけ】記事を書くにあたり画像を探していたら過去の作品が見つかったので少し載せておきます◎