こんにちはYAMAです!
「3Dペンを購入したいけど、どれを買えば良いのか分からない!」と悩んでいる方がこのページにたどり着いているのではないでしょうか?
実際にAmazonなどで調べると、実にたくさんの種類が販売されています。
値段も安価なもので3000円くらいから、高価なものだと2万円ほどとピンキリなため悩むのも当然です。汗
ということで今回は、今まで何本か3Dペンを使ってきたYAMAが、実際の経験を元に3Dペンを選ぶ際のポイントをお伝えしていこうと思います。
実際に現在自分が使っているオススメの3Dペンも紹介致しますね!
「3Dペンの購入に迷っている」という方の参考になれば幸いです。
3Dペンの種類
まず最初に3Dペンの種類に付いてざっくり知っておくことが大切です。
3Dペンには、大きく分けて加熱式と非加熱式の2パターンがあります。
加熱式とは、PLAまたはABSのプラスチック樹脂をフィラメントとして利用するタイプの3Dペンです。
非加熱式とは、紫外線硬化樹脂をフィラメントの代わりに使うタイプの3Dペンになります。
ここから先で、もう少し詳しく解説していきますね!
加熱式
3Dペンとして一番メジャーで多くの製品が発売されているのはこちらの加熱式です。
プラスチックでできたフィラメントを3Dペン内で加熱することで柔らかくし、溶けたフィラメントを内蔵されたギアが押し出すことで造形をしていきます。溶けて排出されたフィラメントは冷えると固まります。
↓このような感じでフィラメントがにゅるんと溶けて出てきます
↓冷めるとこのように固まります
作品が冷えて固ったした後でも、ドライヤーなどで熱を加えると再び柔らかくなるので、飴細工の様に曲げたり歪ませたりと変形させることも可能です。慣れてくると色々な形を作ることができる様になります。
加熱式の3Dペンは電源が必要になります。
加熱式はフィラメントを溶かすためにペン先のノズルが高温になるため、うっかり触ってしまうと火傷をする可能性があります。
製品や設定温度にもよりますが、使用する際にはペン先が100〜230度ほどにまで熱くなるので注意が必要です。
加熱式は、特に小さいお子様が遊ぶ際には注意が必要だといえます。
また電源を付けたまま忘れて放置してしまうと家事などのトラブルにもなりかねません。
温度の危険性意外では目立ったデメリットは少なく、加熱式3Dペンは製品の種類も多く発売されており、フィラメントの種類や色も豊富です。
ただし、非加熱式より少し価格が高くなります。
非加熱式(紫外線硬化式)
非加熱式の3Dペンは、主に紫外線硬化樹脂がフィラメントの代わりになっています。
紫外線硬化樹脂をペン先から出して、その後に紫外線ライトを照射して樹脂を硬化させて造形を行います。
非加熱式は一度固まってしまうと形を変えることができません。
基本的に3Dペン本体には電源が不要です。ただし硬貨させるために紫外線ライトは電池もしくは電源が必要になります。
非加熱式の3Dペンは、火傷の心配がなく小さいお子様でも比較的に安全に遊ぶことができます。
ただし紫外線硬化樹脂などが手についた状態で目を触ってしまったり、舐めて口にしてしまうことがないように十分注意しましょう。
小さなお子様には保護者の方が側で見ていてあげる必要があります。
加熱式に比べて安価ですが、販売しているメーカーが少ないです。
3Dペンを選ぶ際(購入時)のポイント
今回こちらのパートでは加熱式の3Dペンを選ぶ際のポイントを解説していきます。
購入する前に一度頭に入れておくと参考になると思います◎
ポイントは以下の8点です。
・温度設定が細かくできるか
・フィラメントの排出スピードを細かく調整できるか
・どのフィラメントに対応しているか(PLA・ABS・両方か?)
・フィラメントの汎用性があるか【推奨は1.75mm径対応のもの】
・フィラメントのコストパフォーマンスは良いか?
・交換パーツがあるか
・モバイルバッテリー対応式・コンセントからの電源駆動のみか
・自動電源OFF機能が付いているか
全てのポイントが満たされていなくても3Dペンを十分に楽しむことができますが、こだわるならこの7点は知っておいた方がいいと思います◎
ではここから先で少し細かく紹介していきますね。
温度設定が細かくできるか
温度設定が細かくできる3Dペンの方がオススメです。
作品を作る際に、温度によって細かい表現を変えることができるからです。
またフィラメントのメーカーや状態によってもベストな温度が微妙に違うため細かい温度調整ができる3Dペンの方が汎用性が高く使い勝手がいいのは言うまでもありません。
上記の画像はYAMAが実際に使っている3Dペンですが、ディプレイが付いており130度〜240度まで1度単位で温度調整ができるため非常に便利です。
温度調整が「弱・中・強」のような三段階しか調整できないものや、「PLAモード・ABSモード」といったように2パターンしか調整できない製品も多くあります。
「とりあえず気軽に3Dペンで遊んでみたい」という感じで購入する場合には、温度調整機能が簡易なものでも十分楽しめるかと思います。
しかし「がっつり作品作りをやりたい!」という場合、具体的な設定温度ができないと思ったように造形ができなかったりと後々不便が生じるでしょう。
自分は作品を作る時は、作る物によって温度を変えて使っています。
フィラメントの排出スピードを細かく調整できるか
フィラメントの排出スピードが細かく調整できる3Dペンは非常に便利です。
細かく繊細なものを作る時はゆっくり、大きいものを作る時は速く、といった様に作るものの用途によってもスピードを細かく調整して作業することができます。
多くの製品が3~5段階でスピードが調整できるようになっています。
どのフィラメントに対応しているか(PLA・ABS・両方か?)
3Dペンがどのフィラメントに対応しているかも大切なポイントです。
フィラメントの種類(素材)にはには大きく分けて「PLA」と「ABS」の2つがあります。
(厳密にいうと、最近ではPLA+やPETGといった種類も出てきていますが今回は割愛)
それぞれのフィラメントについてはまた別記事で詳しく解説いますね!
3Dペンの種類によっては、PLAのみ対応のもの、ABSのみ対応のもの、PLAとABSの両方に対応しているもの、3パターンがあります。
YAMAがオススメするのは、断然PLAとABSの両方に対応している3Dペンです◎
1本の3Dペンで両方使える方が便利なのはいうまでもありませんよね。笑
(最近の3Dペンは両方対応しているものが多い印象です。)
PLAとABSのフィラメントって何が違うのかというと、フィラメントが溶けはじめる温度に違があります。
フィラメントが溶け始める温度が、PLAだと60~70度くらい、それに対してABSは100〜110度くらいです。
実際に作品を作る段階だと、フィラメントをもっと柔らかく溶かす必要があるためより高温に設定する必要があります。
ですので実際に3Dペンで作品を作る際、YAMAの場合ですが基本的にPLAは130〜180度くらい、ABSの場合は210〜230度くらいの間の設定で使ってます。
つまり両方のフィラメントを利用できる3Dペンは、温度の調整幅が広いということです。
YAMAが使用している3Dペンは、130〜230度まで調整できます。
ちなみに最初に買った3Dペンは「 PLAとABS両方対応」のものでしたが、最高温度が200度までしか出ずABSはうまく使えませんでした。汗
フィラメントの汎用性があるか【推奨は1.75mm径対応のもの】
できれば対応しているフィラメントのサイズが1.75mm径の3Dペンを選ぶことを推奨します。
これは結構重要なポイントです。
最初に付属しているフィラメントを使い切ったら、当然ですが新しいフィラメントを購入する必要があります。
Amazonなどネットで調べてみるとわかりやすいですが、「3Dペン用フィラメント」として発売されている製品は極端に少ないです。
検索して出てくるのは、3Dプリンター用のフィラメントばかりです。
替えのフィラメントが手に入らないのは困りますよね?汗
ですがご安心ください、3Dペンには3Dプリンター用のフィラメントを流用することが可能です。
基本的に、素材がPLAかABSでフィラメントの太さが3Dペンと対応していれば使うことができます。
大半の3Dペンが1.75mm径のフィラメント用向けに設計されています。
そして販売されている3Dプリンター用のフィラメントは1.75mm径の製品が大半です。
ですので3Dプリンター用のフィラメントを流用したい場合は、フィラメント径が1.75mm対応の3Dペンを購入することをお勧めします。
↓いつも使っている3Dプリンター用フィラメント。PLAのフィラメントで1.75mm系の製品です。
ですが、たまに3Dプリンター用のフィラメントが使えない3Dペンもあったりします・・・。汗
実際にあったYAMAの体験ですが、付属していたPLAフィラメントを使い切ったので、3Dプリンター用のPLAフィラメントを購入。しかし温度のパワー不足で使えませんでした。泣
フィラメントのサイズも素材も使えるはずのモノを購入したのにも関わらずです。
(基本的に3Dペンのフィラメントは、3Dプリンター用のフィラメントを流用するのが普通です。)
しかし、その3Dペンを発売しているメーカー(確か中国製)からは替えのフィラメントが出ていないという事態・・・。とほほ
ちなみにその3Dペンはもう現在は販売されていません。
その一件以降、最大温度の出力が高い現在使用している3Dペンに買い替えました。
ですので、基本的に温度が高温(最大で230度くらいまで出る)3Dペンを選ぶことをオススメします。
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フィラメントのコストパフォーマンスは良いか?
フィラメントは消耗品なので、コストパフォーマンスも重要です。
3Dペンを発売しているメーカー専用のフィラメントしか使うことができない製品もあるので注意しましょう。
メーカー専用フィラメントを使う場合、大抵は量が少ない割りに値段が高くなります。
一方で、前の項目で紹介したような3Dプリンター用のフィラメントは、1kgで2000〜3000円程度で購入できるため非常にコストパフォーマンスがいいです。
ただし、「1kgも使いきれないよ・・・」という方からすると高く付くかもしれません。笑
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交換パーツがあるか
ガンガン3Dペンで制作をしたい方には大事な項目になると思います。
3Dペンは一度買ってしまえばずっと使えると思われがちですが、思いのほか消耗品です。
特に自分は一日に何時間も使うことが多いため、ある程度使うとノズルが壊れたりギアが故障したりします。
特にノズルは消耗品という印象です。
3Dペンをガンガン使う予定の方は、このあたりも考慮しておいた方がいいポイントだと思います。
部品が壊れる度に新しい3Dペンを購入するのは出費なので、交換パーツが手に入りやすい3Dペンだとお財布に優しいですし安心です。
YAMAが使っている3Dペンもネットで探すと、ノズルの交換部品がたまに出ているので見つけたらまとめ買いしています。笑
モバイルバッテリー対応式・コンセントからの電源駆動のみか
基本的にはコンセントから電源を取って3Dペンを使うのですが、ケーブルがUSB方式で電源をとるタイプだとモバイルバッテリーを繋いで使うことができる製品もあります。
「電源のない屋外などで作品を作りたい!」という人以外には、あまり重要ではないと思いますが・・・。
YAMAが使っている3Dペンもモバイルバッテリーでも駆動するタイプですが、ほとんど使ったことがありません。
あくまで自分の経験上ですが、モバイルバッテリーから使うと電源のパワーが弱いのかノズルが温まるまでにも時間がかかる印象です。その上バッテリーの消費も激しいので、長時間の使用はあまり期待できません。汗
自動電源OFF機能が付いているか
加熱式の3Dペンの場合、自動電源OFF機能が付いている製品をオススメします。
一定時間3Dペンを使用していないと電源を自動でOFFにしてくれたり、ノズルの加熱や保温を止めてくれる機能のことです。
3Dペンのノズルは高温になるため、電源を切らずにうっかり忘れて放置してしまった場合に火事などの思わぬ事故にもつながりかねません。
自動電源OFF機能に過信をしてしまうのもいけませんが、ある方が安心です。
安全のためにも基本的には、3Dペンを使わない時は電源を抜いておきましょう。
オススメの3Dペン
そんなわけでここまでで、3Dペンを購入する際のポイントを長々と書いてきました。
以上のポイントを踏まえた上で、最後にオススメの3Dペンを紹介します!
YAMAが選ぶ一番おすすめはこれ!
YAMAが愛用している3Dペンはこちらです!
MYNT3D プリンティングペン
先述した「3Dペンを選ぶ際のポイント」を全てクリアしている製品です。
機能としては、スピード調整と温度調整(130~240度)が細かくでき、PLAとABSの両タイプのフィラメントに対応。3Dプリンター用フィラメントも使用可能(1.75mm径)。自動電源OFF機能とモバイルバッテリー駆動も可能。ノズルの交換部品も探すと見つかります。
とても優れた3Dペンだと言えるでしょう。
機能が充実しているので、使いこなせれば大人から子供まで楽しむことができるスペックを持っています◎
一方、温度調整が細かくできる分「どの温度が自分の作品制作に最適なのか」を掴むまでに慣れと研究が必要です。
そのため初心者の方が気軽に使うというよりは、じっくりこだわって作品制作に取り組みたい人向けかもしれません。
ちなみにYouTubeで有名な韓国人の3DペンアーティストSANAGOさんもこちらの製品を使っていると思われます。
ノズル部品も販売されています。
今後別の記事で、こちらの3Dペンの使い方を詳しく解説致します。
初心者向けの3Dペン
YAMAが愛用している3Dペンほどのモノは求めていないかなぁ・・・という方も多いかと思います。汗
ですのでエントリーモデルで良さげな3Dペンも紹介しておきます。
先ほど紹介した3Dペン(MYNT3D プリンティングペン)の下位モデルです。
MYNT3D プリンティングペンと同じメーカーから発売されています◎
ただし少し安い分、温度調整の細かい調整はできず温度表示などのディスプレイも付いていません。
作りがシンプルな分、お子様でも簡単に使いやすくできています。
「とりあえず3Dペンってどんな感じのモノなのかな?」って感じで体験してみたい方は、こちらの製品を使ってみるといいでしょう。
YAMAも初めて買った3Dペンは4000円台の製品でした。
小さなお子様向けはこちら
冒頭で紹介した、非加熱式の3Dペンもこちらで紹介しておきます。
お子様が使う場合で、火傷などが心配な場合はこちらがいいかと思います。
↑対象年齢が8歳以上と書かれていますね
非加熱式の3Dペンはあまり使ったことがないので、制作については細かいことを多くは語れませんが安全性は高いと言えるでしょう。
火傷のリスクがないのは大きな安心ポイントです◎
ですが、紫外線硬化樹脂も決して絶対安全と言えるものではありません。樹脂が付着した手で目を触ってしまったり、舐めてしまったりすると危険です。
そのため小さなお子様が使う場合には、必ず保護者の方が一緒に側で見ている状態で遊ばせてあげてくださいね。
3Dペン選びまとめ
ネットを調べても、3Dペンについて詳しく書いているページが少ないので今回は細かく解説させていただきました!
色々と書きましたが、まず初めはエントリーモデルの安価な3Dペンを買って試してみるのがいいと思います◎
十分に楽しめるはずです!
ある程度3Dペンに慣れてきて「もっとこうしたい!」という段階にきたら、YAMAが使っているようなこだわったモデルに乗り換えればいいと思います。笑
実際にYAMA自身もそのようにしてステップアップしてきました。
質問などございましたら当記事にコメントください◎
最後まで読んでくださりありがとうございました!!